Friday, February 1, 2013

「いま、ここ」から脱出するための道具




「いま、ここという場所」に常に違和感を感じていて、「いつか、ここでない場所」に憧れる、という人生を小学校から今に至るまで送ってきた僕にとって、移動するための機械は常に

Machina Atomus

であったと言えます。

今、この思い立った瞬間に移動を開始して、「右に行こうが左に行こうが誰にも文句を言われない」という移動のためのパーソナルな道具は歴史上、自動車、バイク、自転車くらいしかなかったんじゃないか、と。

このブログを読んでいる人の半分は、僕の学生時代の不摂生ぶりと自動車好きを知っているので、僕が自転車に乗り始めたと聞いてのけぞった様ですが、本人にとってこれは何の矛盾もなくって、ひっくるめれば自動車と自転車も、求めているのは「ここでない別の場所に、思いたった瞬間に行ける」という機能であって、基本的に同じものなんですよね。

自動車と自転車の違いの最大のポイントは、フレキシビリティにあります。都内で走る分には、自動車と自転車のスピードはほぼ同じ様なものですが、思ったときに止まる、思ったときに路地に入るといったフレキシビリティが違うんですね。走る能力は同じだけど、曲がる能力、停まる能力が違う。

自動車に乗るとどうしても細い路地はさけて大通りを、という思いに支配されることになって走りやすい道をビュンビュン行くことになるけど、自転車に乗っているとそういったプレッシャーから無縁になれるので散歩感覚でどんどん裏道に入っていけるので、いろいろな発見があるんですよね。その感覚はまさに「旅」で、飛行機や新幹線に乗らなくてもストレンジャーになれるんだな〜というのは非常に新鮮な発見でした。

で、写真はここ5年ほど愛機になっている、De RosaのNeo Primatoです。De Rosaは、ツールを五連覇した「人食い=カンニバル」と渾名されたエディ・メルクスの愛機でもありました。素材は古典的な「鉄=クロモリ」です。なのでツールを戦うプロ用と同じ仕様でも重さは9キロほどあります。最近はツールでもカーボンが主流になってしまいましたが、鉄ならではのフレームの「細さ」は捨てがたいものがあります。別にレースするわけじゃないしね。

ということで、「いま、ここでないどこかへ」という思いがふつふつと週末に浮かぶ人にで、「手にするなら美しいものを」と想う方はクロモリのロードレーサーを是非。

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