説得と納得

広告業界に身を置いていた人に共通の性癖として、

「説得が嫌い」

というのがあると思う。

実際のところ、僕も説得なんていうのは最もダメな行為の一つだと思っています。

なぜかというと、説得されても人は100%のポテンシャルを発揮して動くことはないからです。

人が100%のポテンシャルを発揮して動くには「説得」ではなく「納得」が必要になります。

平たく言えば「共感」が必要になるんですね。

考えてみれば、全てのコミュニケーションの目的は、この「共感を形成する」という点にある、と言えるかも知れません。

では共感の形成には何が必要かというと、それは「物語」になると思うんですね。

残念ながら「論理」ではなく。

ここが、コンサルティングファームで華々しく活躍した多くの人が卒業後、実社会に大きなインパクトを出せずに評論家や大学教員といった「実際のとこ」が試されない場に逃げ込まざるを得ない状況になってしまう大きな要因があると思うのです。

ロジカルシンキングも大事だけど、物語を歴史や社会性を踏まえて形成する思考力、いわばナレティブシンキングといったものが、本当は物凄く大事なんだと、思うのですよね。