Merry Christmas


子を失った母親、伴侶の病気に苦しむ人、親から暴力を受けている子どもたち、仕事を失った父、将来の不安に苛まれている人、・・・・世界はまだまだ切なくなる様な哀しみに満ちているけれども、希望を失わずに生きていくことが、このような時代だからこそ大事なのではないでしょうか。

イエス・キリスト誕生の下りは新約聖書の中ではマタイ伝とルカ伝の二つに、よく似ているけれども細部が異なるエピソードとして記録されています。

「恐れるな。私は民全体に与えられた大きな慶びを告げる。今日ダビデの街で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」(ルカ伝2.8)

古代のパレスチナの状況が、現代とどう違っていたかを細かく考えることは、意味があるとも言えるし意味がないとも言えます。もちろん新約聖書の記述やイエスの言葉を深く理解しようと思えば、当時の風俗や社会状況に関する理解は必須ですが、しかし世界を覆っている嘆きや哀しみの種類について言えば、それは今とほとんど変わりがないとも言えるのです。

僕は新約聖書を読んでいて、2000年という時間を感じさせない「哀しみのビビッドさ」に心打たれることが、よくあります。そういう意味では、当時の人々も今の我々と同じ様な葛藤や悩み、哀しみを抱えていたのだと思います。

そのような時代にあって、先述した天使の言葉「恐れるな・・・」が、どのように人々の心に響いたのだろうか、ということを考えてみたりするのも、クリスマスイブならではですね。

メリークリスマス