Wednesday, April 7, 2010

国という単位について思うこと

今回、文化産業戦略のプロジェクトを通じて改めて認識したことがあります。

それは、日本というのはつくづく内向きな国だなあ、ということ。

リンカーン風に言うと「日本人の、日本人による、日本人のための文化産業」という感じなんですよね。

これって常識以上の常識、というか空気みたいな当たり前の感覚になってしまっているんですが、海外の企業を見るとそれが歪んだ常識だということがよくわかります。

例えばシャネル。フランスを代表するラグジュアリーブランドの一つですね。ところが、このシャネルの事実上の本社がニューヨークにあることは余知られていません。勿論、登記上の本社はパリなんですが、HQ機能はニューヨークなんです。そこで国際色豊かな人々がマネジメントに携わっています。なぜニューヨークなのか?細かいことはよくわかりませんが、世界中のマーケーティングをコントロールするにはパリよりもニューヨークの方が都合がいいのでしょう。

そしてシャネルのデザイナーは今はカール・ラガーフェルドで、こちらはドイツ人になります。

これをそのまま日本にずらして考えてみると、イッセイミヤケの本社がシンガポールにあって、デザイナーは中国人、経営者は米国人という様なことがあっても、ゼンゼン有りってことなんですよね。

そもそも経営者もクリエイターも希少な人材なので、国内だけから調達しようとすると、それだけで制約になっちゃいますよね。世界中から、Best and the brightestを集めて戦う、という考え方にシフトする必要があります。もちろんその際は社内の公用語も英語になるでしょう。実際、今のユニクロは社内の経営会議は英語になっていますよね。柳井さんも、もともと英語がお出来にならなかったようですが、事情がそうだからということで勉強されて、今はちゃんと経営会議を英語で仕切っておられる。

こういうことがやはり必要なんだと思います。僕は愛国者ですが一方で偏狭な島国根性も死ぬ程嫌いです。愛国者であるからこそ島国根性を捨てろと言いたい。

今の日本に必要なのは、グローバルソーシング、つまり経営上必要な資源や人材を、日本国内だけでなく、広く世界から調達するという形に切り替えることがだと思います。

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