流動性が高いと回復も早い


日本は50年代に公害でさんざん苦しめられたが比較的早期に問題解決してしまった。
それは日本の公害の多くが「水」にまつわる問題だったからなのではないだろうか?

水は、土に比べてずっと早く循環する。熱力学の第二法則が早く働く、というかエントロピーが土に比べてずっと早く放出されてしまう。

北欧の国々は同時期に公害問題に着手しているけれどもいまだに湖沼の酸性化等の問題を解決できていない。

ここ2ヶ月程で公害関連の書籍を20冊ほど目を通したけれども、誰もそのことに言及していないのですが、理由は実に単純で

水の汚れはすぐに薄まるけれども、土の汚れは薄まらない

ということなのではないだろうか?

だとすれば、考えることが2つ。

1:中国には環境規制を与えなくてもいい
中国は酸性雨の垂れ流し国家になりつつあり、これをみんなで規制する方向になっているが、こと日本特有の損得で考えると、恐らくこれはそんなのではないか。将来において、日本の食料を世界で最も安全な食料という位置づけで輸出財にするという戦略を考えた場合、もっとも胃袋の大きい国(しかも近い)である中国で作られる植物が危険である、という状況にしてしまった方が、日本の国家戦略として有利である、ということ。スウェーデンは1910年代から土壌汚染になんとなく気づいていたが、未だに問題を解決できていない。ナウシカではないが、要するに土は一度汚れてしまうとどうしようもないということだ。土を汚す最大の要素は硫黄で、これは今の中国の工場がじゃんじゃん排出している物質だ。これは放っておいた方がいい。そうするといずれ中国では作物がゼンゼン取れない状態になる。こういうことを戦略的に考えないといかんですね。

2:労働力の流動性も高めた方がいい
実は、余知られていないけれども今年の米国の投資銀行のボーナス総額は史上最高額となった。この回復のスピードは単純に言えば流動性の高さによるものだ。水と同じで、流動性の高い資産の汚染はすぐに回復する。日本の企業の従業員や資産は土だ。一度汚れてしまっても終身雇用の期間分、汚染は続く。